2010年12月19日

DYNACO MARK III オーバーホール

 DYNACO MARKIII のオーバーホールを依頼されました。
 症状は「ボケた様な音になってきた」「たまに「バリッ」と音がする」

 見るからに出力管(KT-88)の寿命がきています。
 真空管ソケットも錆びているので交換。
 入出力端子、スイッチ、電源コードも古くなっているので交換します。
 カップリングのフィルムコンデンサ(BLACK CAT)も容量がむちゃくちゃなので交換します。
 ソリッド抵抗が使われているので、もしや?と測ってみたら、抵抗値がむちゃくちゃでした。
dynaco1.jpg
 
 92年?に電解コンデンサを知人に交換してもらったらしいですが・・・空中配線が危険(>_<)
 パワー管は固定バイアス方式になっているので、自己バイアス方式に変更します。
dynaco2.jpg

 結局、ほとんどの部品を交換する事になりました。
 出力管KT-88と整流管EZ34はJJ製、電圧増幅+位相反転管6AN8は東芝製に交換。
 電解コンデンサはJJ製、フィルムコンデンサはSOLEN(フランス)製。
 しっかりとした、透明感のある音になりました。
dynaco5.jpgdynaco6.jpg
posted by t-box at 22:25| Comment(4) | TrackBack(0) | オーディオ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/90942806

この記事へのトラックバック